私達は机の落書きから始まった。
私の横に座る遼平。
その横顔がどこか淋しげに見えたのは、気のせいだったのかな?
「ねぇ、菜々さん」
急にこっちを見るから、パッと顔を逸らしてしまった。
「…てか、さん付けやめてよ。」
「そう?じゃあ…菜々ちゃん?」
なんか、くすぐったい。
何故か恥ずかしくなって下を向く私に
「菜々ちゃんって球技大会何するの?」
「ん~、たぶんバレーだよ。」
「あ!じゃあ、体育館一緒だね。」
一緒?
てことは…
「バスケなの?」
「そう! 結構上手いよ?」