私達は机の落書きから始まった。
 
 
「えへへ。
 
変かな?」
 
 
驚いたような顔をする2人に、頭をかいて照れてみせる。
 
 
「な、菜々。
どうしたの?」
 
 
「菜々ちゃん、まさか……失恋…」
 
 
「馬鹿!デリカシーがないな!」
 
 
優里が竜っちゃんの頭をバシッと殴った。
 
 
失恋って……
 
 
「今時、失恋したくらいで髪の毛切らないから。」
 
 
そうだよね。と、笑う竜っちゃん。
 
 
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