私達は机の落書きから始まった。
 
 
「何それ…」
 
 
恥ずかしくなって、可愛げのない事を言ってしまう。
 
 
本当は嬉しいくせに…
 
 
でも、遼平はサラッと嬉しい事を言う人だから、特別な意味なんてない事くらいは分かってる。
 
 
「髪なんて関係ないって事だよ。
 
 
それより、すごく似合ってるよ。」
 
 
ほらね。
 
 
言って欲しい事を言ってくれるんだ。
 
 
「……あ、りがと。」
 
 
きっと、今 私の顔は真っ赤だろう。
 
 
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