私達は机の落書きから始まった。
教室を飛び出して、そのまま屋上に向かった。
ガチャッ
ドアの向こうに、仰向けに倒れている遼平がいた。
「どうしたの?どっか痛いの?」
本当に具合が悪いのかと思い、駆け寄った。
遼平は、いつもの笑顔で
「ほら、菜々ちゃんも横になりなよ。
空が青いよ。」
そう言って、遼平の横をポンポンと叩いた。
「え?」
空が青い?
そんな事で呼んだの?
遼平の方を見ると、少し眩しそうに空を眺めていた。