私達は机の落書きから始まった。
 
 
咄嗟に隠れた私。
 
 
別に悪い事をしてるわけじゃないのに…
 
 
そっと覗き見ると、何かを話してる。
 
 
会話はもちろん聞こえないけど……
 
 
 
 
「誰あれ。」
 
 
私の後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
 
 
振り向くと、遼平達に視線を送る彰が。
 
 
「彰……
 
ん~…、」
 
 
迷った。
 
 
正直に言うか…、誤魔化すか…。
 
 
でも、きっと嘘だとバレるだろう。
 
 
だから
 
 
「高校の時の彼女だよ。」
 
 
正直に言った。
 
 
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