私達は机の落書きから始まった。
 
 
その時、
 
 
「本当にな。」
 
 
呆れたような声が聞こえた。と、同時に後ろから抱き締められた。
 
 
この声は彰?
 
 
「……俺を好きになれよ。」
 
 
え?
 
 
あきら?
 
 
「もう見てらんねぇ。
 
俺を好きになれ……
 
泣かせたりしねぇから。」
 
 
強く抱き締められた。
 
 
彰を好きに?
 
 
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