私達は机の落書きから始まった。
 
 
「な、何言ってるの?」
 
 
あまりに急な事に、彰の言ってる意味が分からない。
 
 
彰の腕を解いて、振り返る。
 
 
いつになく、真剣な彰がいた。
 
 
「そのまんまだよ。
 
あんたの泣いてるとこ、
もう見たくないんだ。
 
一年前からずっとここで泣いてたの知ってる。
 
あいつのせいで泣くのは、
もう見てられねぇんだ。」
 
 
と、彰が哀しそうな顔をする。
 
 
彰は私の事を……?
 
 
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