私達は机の落書きから始まった。
 
 
彰に言われて、彰の気持ちを初めて知った。
 
 
そんな風に想っててくれたなんて、知らなかった。
 
 
彰の気持ちは、すごく嬉しかった。
 
 
すごく……
 
 
たぶん、遼平がいなかったら、彰を好きになってた。
 
 
でも、私は遼平と出会ってしまった。
 
 
遼平に恋をしてしまった。
 
 
厄介な男だけど、遼平の代わりなんていない。
 
 
だから……
 
 
「……彰…ごめ」
 
 
そこまで言うと
 
 
「言わせない。」
 
 
唇を塞がれた。
 
 
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