私達は机の落書きから始まった。
 
 
強引なキス…
 
 
らしくないよ…
 
 
彰じゃないみたい…
 
 
精一杯の力を込めて彰を押しているけど、やっぱり私の力じゃ、ビクともしない。
 
 
「…っ、…あ……きら…」
 
 
やだよ、彰。
 
 
遼平を裏切りたくないのに…
 
 
涙を流す私に気付き、彰も哀しい顔をして
 
 
「っ……ごめん。」
 
 
謝った。
 
 
彰まで泣きそうな顔をしてたから……
 
 
首を縦に振った。
 
 
彰が謝る事じゃないから…。
 
 
私がいけないんだ。
 
 
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