私達は机の落書きから始まった。
遼平を連れて、近くの空き教室に着いた。
私の目斑を見て、私の頬に優しく触れた。
「泣いてたの?」
ほら、哀しい顔をする。
私が黙っていると、彰が口を開いた。
「お前、元カノと切れてないわけ?」
彰の言葉を聞いて、遼平が真剣な顔をする。
「いえ、元カノとはとっくに終わっています。」
遼平はハッキリ否定的した。
「じゃ、なんで会ってんだよ。」
「……俺が悪いんです。
終わらせ方が下手だったんです。
でも、もう二度と会いません。
さっき会ってたのは、ちゃんと話を付けてた為です。」