私達は机の落書きから始まった。
 
 
「信じていいんだな?」
 
 
「はい」
 
 
今まで恐い顔をしていた彰が、溜め息を吐いて、
 
 
「俺はここまで。
 
あとは、あんたらで話し合いな。」
 
 
教室から出て行く時に、私の頭にポンっと触れて
 
 
「さっきは悪かった。
 
あいつに愛想尽きるの待ってる」
 
 
と、優しく笑って出て行った。
 
 
 
 
彰……ありがとう。
 
 
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