私達は机の落書きから始まった。

 
 
2人きりになると、遼平が口を開いた。
 
 
「菜々ちゃんを不安にさせちゃったんだね……ごめん。」
 
 
それから、ぽつぽつと舞ちゃんとの事を話してくれた。
 
 
私との3ヶ月が終わった後、舞ちゃんも彼氏と別れて、遼平の元に戻ってきた。
 
 
よりを戻したとかではなく…
 
 
でも、周りは勘違いされたと。
 
 
それから、舞ちゃんから告白されたんだけど、遼平は断った。
 
 
卒業して、大学が一緒だと思ってた、舞ちゃんは、もう一度告白しに来た。
 
 
けど、遼平は断わってくれたみたい。
 
 
最後まで聞いて、
 
 
「…本当にいいの？」
 
 
私が聞いた。