私達は机の落書きから始まった。
 
 
とりあえず、最初の壁がある。
 
 
遼平の腕の中で
 
 
「彰とキス……した。」
 
 
小さい声で伝えた。
 
 
黙っていられないから。
 
 
「…はっ?」
 
 
驚く遼平に
 
 
「それから、告白された。」
 
 
「………彰さん……やってくれたな。
 
 
でも、負けないから。」
 
 
なんて、言いながら…
 
 
教室から出ようとしたら、
 
 
腕をグイッと引っ張られて、
 
 
「消毒」
 
 
私にキスをした。
 
 
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