私達は机の落書きから始まった。
 
 
そして、猛のところに駆け寄る愛美ちゃんの姿を。
 
 
その場から離れたくて…
 
 
「ゆ、優里、ごめん。
ちょっとトイレにいってくる」
 
 
溢れ出しそうな涙を堪えるのに必死だった。
 
 
涙出るな。
 
 
もう少し我慢しろ!
 
 
急ぎ足でトイレに向かう途中、急に腕を掴まれた。
 
 
その相手は…
 
 
「また1人で泣く気?」
 
 
遼平だった。
 
 
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