私達は机の落書きから始まった。
遼平が立ち去ってから、私も優里の元に帰ったら
「ちょ、長谷遼平と知り合いなの?」
見られていたらしい。
「…少しだけね。」
「少しって雰囲気じゃなかったけど」
ピーーッ
試合の笛が鳴る。
遼平に言われた通り、遼平を探した。
そして、見付けた。
バスケの上手 下手とかわからないけど、遼平は上手だと思った。
くるくる回って、人を避ける。
身軽なジャンプでシュート。
少しカッコいいと思ってしまうくらい。