私達は机の落書きから始まった。
 
 
「………バレた?」
 
 
バレた?
 
 
って、普通にバレるでしょ!
 
 
「勝手に送らないでよね」
 
 
あの後、ごまかすの結構大変だったんだから…
 
 
でも…
 
 
遼平なりに気を使ってくれたのかもしれない。
 
 
「…もぅ、私は大丈夫だよ。
 
猛のことなら……」
 
 
「違う。」
 
 
え?
 
 
話しの途中に遼平が言った。
 
 
「あれは、菜々ちゃんに悪い虫がつかない様に、俺が送っただけ。」
 
 
え?
 
 
「好きな奴聞くって事は、だいたい気がある奴だから…」
 
 
悪い虫って、拓也君のこと?
 
 
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