私達は机の落書きから始まった。
 
 
教室に戻ろうとした時、
 
 
「りょーへー‼早くー!」
 
 
聞き覚えのある名前を呼ぶ女の子がいた。
 
 
いかにもギャルっぽい女の子。
 
 
その子の視線の先を辿ると、遼平を見つけた。
 
 
笑顔で手を振る遼平を。
 
 
いつも私に向けてくれる笑顔…
 
 
ズキッ
 
 
何故か胸が痛くなった。
 
 
なんだろ…
 
 
この痛みは…
 
 
遼平が私に気付く前に教室へ急いだ。
 
 
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