私達は机の落書きから始まった。
 
 
教室に戻っても、授業が始まっても、胸の痛みは消えず、さっきの光景が頭に浮かぶ。
 
 
頭を横に振って……
 
 
なんであんな事 気にしてるんだろ
 
 
私が気にするようなことじゃないのに…
 
 
「…はぁ」
 
 
ため息が出る。
 
 
 
 
キーンコーンカーンコーン
 
 
最後の授業が終わった。
 
 
結局、何も頭に入ってこなかったな…
 
 
「…はぁぁ」
 
 
深いため息をつくと
 
 
「なんか、ため息ばっかだね」
 
 
優里が心配そうに話しかけてきた。
 
 
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