私の初恋は屋上で
私のいいなずけ

『ねぇ、お父さん。』
『ん?何?』


いいなずけが本当なのか、確かめる。
本当にいいなずけなら‥‥。


『この人って、私のいいなずけなの!?』



お父さんは少しびっくりしていた。
でもいきなり真剣な顔になり―。

『だとしたら、どうする?』

ただそれだけの言葉を言った。
お父さん、純也、お兄ちゃん、静香さん。
皆が皆真剣な顔で、私をじっと見ていた。


『‥‥もし本当にそうなら‥‥。』


私は皆を見て心に決めた。
私は純也と‥‥‥。


『私は純也と結婚するよ。』


シーンとした。
やがて―。


『よかった‥‥‥。』



と、1人純也の声が聞こえた。
その声に続き、静香さんが
『乃愛ちゃん、ありがとう。私、すごく嬉しい。純也のこと気に入ってくれたのね。本当にありがとう!』


お兄ちゃんは優しい笑みで私を見ていた。
『ありがとな、乃愛。』
ただ、その言葉だけを告げると私を抱きしめた。

『ごめんな、急な事で。でも純也はお前がどうしてもいいって‥‥。』










え?












純也が‥‥‥‥?




『父さん!!それ言うなよ!!ったく///』
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