私の初恋は屋上で
いざ、王国へ!
『‥‥‥ということだ。』
お父さんは全てを話しきると、ソファーに腰をおろした。
私は信じられなかった。
嘘だと思った。
だけど、お父さんの目は本気だった。
『いい?乃愛。これは全て本当だ。信じてくれるよな?』
『うん。信じるよ。お父さんの事。』
ニコッ
と笑って見せる。
するとお父さんは悲しい顔をして、私の肩に手を置いた。
『ごめんな。本当はもっと大きくなったら言うつもりだった。だけど‥‥‥。』
『いいの。私、知れてよかった。ありがとう、お父さん。』
『乃愛‥‥‥。』
お父さんは笑った。
とても、幸せそうな顔で。
私は
その笑顔を見れて、心が和らいだ。