私の初恋は屋上で

お城を探検



次の日、私はこのお城のなかを探検する事にした。


早くこの家のことについて知っておかなくちゃだから。



『乃愛様。どの服にいたしますか?』



ズラー っと並べられたドレス。



フリルとかは大嫌いだし、フワッとしているのも嫌だし、派手なのもゴージャスなのも嫌い。


と、悩んでいると


『これ、お前好きそうだな。』


『ふぇぇ!?』


驚いて顔を上げると、そこには見知らぬ男の人がいた。



『えっとぉ?』



『あ、はじめましてか。俺は修司だ。お前の兄貴ってとこか。』


えぇ!?

お兄ちゃん!?



『ふ、二人もいたっけなぁ?』



『は?あいつはSPだろ。兄貴じゃねーよ』



あ、そーだった。


でも―。




お兄ちゃんなんかいたっけなぁ?

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