私の初恋は屋上で
諦めていない、というのは結構ややこしい話になる。



実は修司と乃愛は、本当の兄妹ではないのだ。




昔、乃愛が出ていった後やはり両親は寂しい気持ちに襲われ、修司を養子として育てた。


もちろん、このことがバレればこの王国は終わる。

だから、養子の事は誰にも知らせなかった。



学校にもいかず、勉強は家でした。


頭はとても良かったが、高校にも、大学にも行けず、修司は苦しんだ。



俺はなりたくてこうなった訳じゃない。なのに、どうしてこんな事になっているんだ。
この家を出たい。自由になりたい。



修司は毎日、毎日外を見続けた。






そして、乃愛が帰ってくると聞いて、修司は驚いた。



知らなかったのだ。乃愛の存在を。



驚いたが、同時に嬉しかった。



新しい家族が出来るのだから。







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表紙・目次

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