優しい部屋
翌日、俺は残ってた仕事を片付けて、次の日の動物園行きの予定を立ててた。
なぜか最近ご機嫌なユカリも、さらに嬉しそうに話してて。
これは久々イケるんじゃないか……と。
そう思っちまったんだ……
夜カノンもぐっすり眠った後、俺はユカリにそっと近づいて、優しく抱き寄せた……はずだった。
なのに。
ユカリは俺の手を払いのけると、「明日も早いんだし、今日は寝かせて? ね?」と久々の誘いを拒絶した。
「え? いいじゃん。久々連休なんだし。明日も朝はゆっくりしてもいいよ」
どう言っても、ユカリは頷いてくれないばかりか、だんだん強い拒否をみせる……