優しい部屋

翌日、俺は残ってた仕事を片付けて、次の日の動物園行きの予定を立ててた。

なぜか最近ご機嫌なユカリも、さらに嬉しそうに話してて。


これは久々イケるんじゃないか……と。

そう思っちまったんだ……


夜カノンもぐっすり眠った後、俺はユカリにそっと近づいて、優しく抱き寄せた……はずだった。


なのに。

ユカリは俺の手を払いのけると、「明日も早いんだし、今日は寝かせて? ね?」と久々の誘いを拒絶した。


「え? いいじゃん。久々連休なんだし。明日も朝はゆっくりしてもいいよ」

どう言っても、ユカリは頷いてくれないばかりか、だんだん強い拒否をみせる……

< 34 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop