優しい部屋
ここまで拒否される理由がわからなかった。
……わかりたくもなかった。
「ったく!いい加減にしろよっ! 俺ら夫婦じゃねぇのっ? なんなんだよっ。そんな俺に不満でもあんのか?」
俯いて黙ったままのユカリ。
それが、余計俺をイライラさせた。
「……もういい。明日も好きにしろよ。俺いかねーから」
ユカリは一瞬顔を上げて、それからすぐに俯いた。
どうして、こんなことになるんだよ……
ユカリ?
俺って、お前にとって……なんなの?