優しい部屋

携帯片手に眠って、
携帯片手に起きた。

もう陽が高く昇ってる時間で、うっすら目を開けた俺は手の中の小さな光に気付いて跳び起きた。


from ハナさん
「おはよ。昨日はごめんね。変なメールしちゃっ て。大丈夫だから♪
 ちょっと…ケンカしちゃっただけ。私が悪いだけだから。
 気にしないでね」

たくさんの可愛い絵文字で飾られたメール。

なんか嘘っぽくて。
なんか無理してるようで。

……すげー気になりますよ。



でも。


to ハナさん
「おはよー。大丈夫?
 すげー心配しましたよw よくわかんないですけど、俺にできることがあったら使ってやってくださいね。話くらい聞けるし。
 とりあえず。ハナさんがサイテーとか、まぢ有り得んですから。」

こんな返事しか送れねぇ。




ハナさんからは「大丈夫だよ♪アリガトね。嬉しかった~(*^-^)」

との返信がきて、その後も他愛ない話しかせずに、いつも通りの一日に戻ってきた。
 
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