優しい部屋

戻ってしまえば、アタシだってソレナリ忙しい身だったりする。

まだまだ慣れない新入社員だし。


仕事するのは嫌いじゃない。
わかんないコトばかりでへこんだりもするけど。


仕事してる時だけは、
考えなくていいから。



夜、アパートに一人でいると、考えてしまうから。


コータは今も切ない顔してるんだろーか。
待ち望んでたメールきたんだろーか。


……アタシから、メール送ってやろーかな、とか。


……でも。



あの日のコータみたいに、ケータイとにらめっこしてる。





いやいや!
とりあえず今は仕事だってば。


出来立ての書類をもって隣の席の先輩に声をかける。

お隣りの小泉サンは話しやすくて頼れる人なのでかなり助けてもらってる。


「ミユちゃん、今の仕事カタついたら一回飲みにいかない?もちろん俺の奢りね」


わぉ!
断る理由はございませんっ!


一人の夜より、

ずっと気が紛れる……

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