スイートホーム
「別に謝る必要はない。見られて困る物をわざわざここに飾ったりしない」
私にとって残酷過ぎる言葉を、小太刀さんはさらりと言ってのけた。
「俺もこれは被写体の魅力を存分に引き出している、とても良い写真だと思っている」
「そ、そうですか…」
ズキンズキンと脈打つ胸の痛みを堪えながら、何とか言葉を吐き出した。
「とても、大切な人なんですね」
「そうだな」
頷きながら小太刀さんは続ける。
「生涯でたった一人の、大切な俺の姉だ」
「へっ?」
予想外の回答に、私は思わず変な声を発してしまった。
「お、お姉さん?」
「ああ」
………なんだ。
恋人じゃ、なかったんだ!
途端にぱあぁ~っと心が晴れやかになったのと同時に、すぐにその矛盾点に気が付いた。
「あれ…?でも、この写真のお姉さん、とてもお若く見えますけど…」
大学生か、新社会人くらいの年齢かと思った。
今年31歳になるらしい小太刀さんとちょっと年齢差はあるけど、愛に年の差なんて関係ないし、美男美女でとてもお似合いの二人だからそこは別に気にならなかった。
でも、女性の正体が「恋人」ではなく「お姉さん」となると話はまた変わって来る訳で。
30代以上である事は確定で、それなのにこれだけの若さや初々しさを保っていられるなんて、奇跡のアラサー、もしくはアラフォーと言えるのではないだろうか。
私にとって残酷過ぎる言葉を、小太刀さんはさらりと言ってのけた。
「俺もこれは被写体の魅力を存分に引き出している、とても良い写真だと思っている」
「そ、そうですか…」
ズキンズキンと脈打つ胸の痛みを堪えながら、何とか言葉を吐き出した。
「とても、大切な人なんですね」
「そうだな」
頷きながら小太刀さんは続ける。
「生涯でたった一人の、大切な俺の姉だ」
「へっ?」
予想外の回答に、私は思わず変な声を発してしまった。
「お、お姉さん?」
「ああ」
………なんだ。
恋人じゃ、なかったんだ!
途端にぱあぁ~っと心が晴れやかになったのと同時に、すぐにその矛盾点に気が付いた。
「あれ…?でも、この写真のお姉さん、とてもお若く見えますけど…」
大学生か、新社会人くらいの年齢かと思った。
今年31歳になるらしい小太刀さんとちょっと年齢差はあるけど、愛に年の差なんて関係ないし、美男美女でとてもお似合いの二人だからそこは別に気にならなかった。
でも、女性の正体が「恋人」ではなく「お姉さん」となると話はまた変わって来る訳で。
30代以上である事は確定で、それなのにこれだけの若さや初々しさを保っていられるなんて、奇跡のアラサー、もしくはアラフォーと言えるのではないだろうか。