スイートホーム
帰宅時間がバラバラだったので、それぞれが夕飯とお風呂を済ませ、涼む為にリビングに集まったタイミングで口を開く。
「まぁ、住み込みですって?」
あえて伏せていたその事実を告げた瞬間、案の定お母さんは不服そうな表情になった。
「警備員向けの独身寮なんでしょ?男ばっかりの所にあんたが潜り込むってこと?何だかそれって…」
「人数対比で言えばそうだけど、部屋は完全に個室だよ?」
予想通りの言葉に理論武装しておいた回答を繰り出す。
「普通のマンションに住むのと変わらないよ。それに私は1階、男性陣は2階より上階でフロアは別だし、管理人ご夫婦もいらっしゃるんだから。何も問題はないでしょ?」
「しかも警備会社の寮ならセキュリティは万全だもんな」
そこでお父さんがすかさずフォローしてくれた。
「コスモ警備保障と言ったら、業界では中堅処の優良企業で評判も良いしな」
「え?親父、何でそんなことに詳しいの?」
麦茶片手に志希が問いかける。
「いや、詳しいって…。新聞やニュースを見ていれば自然に入って来る情報だろ?」
「そんなん俺が真面目に見る訳ないじゃん」
「……とにかく、そういう会社の社員なら常日頃から心身共に鍛練に励んでいる筈だから、むしろ同じ敷地内に住んでもらえるならこれ以上安心な事はないだろう」
「まぁ、住み込みですって?」
あえて伏せていたその事実を告げた瞬間、案の定お母さんは不服そうな表情になった。
「警備員向けの独身寮なんでしょ?男ばっかりの所にあんたが潜り込むってこと?何だかそれって…」
「人数対比で言えばそうだけど、部屋は完全に個室だよ?」
予想通りの言葉に理論武装しておいた回答を繰り出す。
「普通のマンションに住むのと変わらないよ。それに私は1階、男性陣は2階より上階でフロアは別だし、管理人ご夫婦もいらっしゃるんだから。何も問題はないでしょ?」
「しかも警備会社の寮ならセキュリティは万全だもんな」
そこでお父さんがすかさずフォローしてくれた。
「コスモ警備保障と言ったら、業界では中堅処の優良企業で評判も良いしな」
「え?親父、何でそんなことに詳しいの?」
麦茶片手に志希が問いかける。
「いや、詳しいって…。新聞やニュースを見ていれば自然に入って来る情報だろ?」
「そんなん俺が真面目に見る訳ないじゃん」
「……とにかく、そういう会社の社員なら常日頃から心身共に鍛練に励んでいる筈だから、むしろ同じ敷地内に住んでもらえるならこれ以上安心な事はないだろう」