憎悪と、懺悔と、恋慕。
 

 
 駅に着き『それじゃあ』と木崎センパイに軽く頭を下げ、改札を抜けた。

 向かいのホームに行くべく、階段を上って渡り通路を歩く。


 ふいに緊張の糸が切れた。


 「・・・もう、嫌だ」

 蹲って泣いた。


 終わらそう。 やめさせよう。

 今日、お母さんと話し合おう。
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