天然男子の本当の姿
No.1
葵side 「葵ちゃん! 好き。付き合って。」
いやいや、ちょっと待った。なぜに私なの?
私、この子のことまったく知らないんですけど。
……ん?でも、どっかで見たことがあるよーな気も……
「あーーーーっっ! あ……あなたって、もしかして……その、あの時の?」
私の言ったあの時っていうのは、この間の昼休み。私は、昼休みに屋上で本を読んでた。もちろんだけど、一人のほうが気楽でいい。……だって私は男子からいじめられているから。女子も助けてくれないし、男子だって、いじめてこない人もいるけど、見て見ぬふり。
だから、私は男子が苦手。
なのに、屋上で昼休みを過ごしていたら一人の男の子が屋上に来た。
それに気づかずに本を読んでいた私は、後ろから声をかけられた。
「ねぇ、……君が、藤堂葵ちゃん?」
ピクッ
私は男子から話しかけられることもダメ。だって話すのは、いじめられるときだけだから。
「あーっ! もしかして、俺のこと怖がっちゃってる的な? だったらゴメンね。でも、大丈夫。俺は君を助けに来たんだ。」
一瞬何を言ってるのかわからなかった。だから、無視してしまった。
「……」
すると、その男の子は、何も言ってないのに勝手に自己紹介をし始めた。
「俺の名前はね、藤崎透。君と同じ高校1年生だよ。」
その時の男の子の笑顔は確かに今、目の前にいる男の子と同じものだった。
私が、言った質問が分かったみたいで、あの時と同じ笑顔でこう答えた。
「うん、そうだよ。俺は藤崎透。君のことずっと助けたかった。……だから、助けるために、仲間を集めたんだ。……じゃ、今日の放課後にこの紙に書いてあるところに来て。」
「え……でも、……」
私が戸惑っていると、藤崎君は、私の耳元でこう言った。
「……葵ちゃんに拒否権ないから。」
「---っ!///」
私の反応を楽しむかのように、こっちを見る藤崎君。
だから、というわけじゃないけど、勢いで言ってしまった。
「だったら、行ってあげる。でも、私は男子がこの世の中で一番嫌いだから。」
でも、そうやって私が言うと、藤崎君はいきなり笑い出した。
「あっ……葵ちゃんって、ほんっと面白いね。」
私?どこが面白いんだか。やっぱ、藤崎君って変わってる。私のこと好きだとかいうし、私は面白くもないし。
そう考えていると藤崎君は、
「んじゃ、俺のこと好きなの?」
そんなことを言ってくる藤崎君
す…き?
好き?
「なっ!///なんでそんな風になるのよ。」
私とは正反対で冷静な藤崎君。
「えー? だってさっきから俺と話してても、全然逃げないし。……そんなに好きなの?」
「そ……そんなこと絶対ないっ!」
「ふーん。……ま、いいや。ちゃんと、その紙の場所に来てよね。」
そう言うと藤崎君は空き教室から出て行った。
そういえば……場所ってどこなんだろ。とりあえずみてみよう。
カサッ
私は思いっきり叫んだ。それはもう、校舎中に響き渡るくらいにね。
「はーーーーっ!?」
だって、場所が場所だし。てか、嘘でしょ。男子となんか約束しちゃった。しかもその場所が……藤崎君の家だなんて。
いやいや、ちょっと待った。なぜに私なの?
私、この子のことまったく知らないんですけど。
……ん?でも、どっかで見たことがあるよーな気も……
「あーーーーっっ! あ……あなたって、もしかして……その、あの時の?」
私の言ったあの時っていうのは、この間の昼休み。私は、昼休みに屋上で本を読んでた。もちろんだけど、一人のほうが気楽でいい。……だって私は男子からいじめられているから。女子も助けてくれないし、男子だって、いじめてこない人もいるけど、見て見ぬふり。
だから、私は男子が苦手。
なのに、屋上で昼休みを過ごしていたら一人の男の子が屋上に来た。
それに気づかずに本を読んでいた私は、後ろから声をかけられた。
「ねぇ、……君が、藤堂葵ちゃん?」
ピクッ
私は男子から話しかけられることもダメ。だって話すのは、いじめられるときだけだから。
「あーっ! もしかして、俺のこと怖がっちゃってる的な? だったらゴメンね。でも、大丈夫。俺は君を助けに来たんだ。」
一瞬何を言ってるのかわからなかった。だから、無視してしまった。
「……」
すると、その男の子は、何も言ってないのに勝手に自己紹介をし始めた。
「俺の名前はね、藤崎透。君と同じ高校1年生だよ。」
その時の男の子の笑顔は確かに今、目の前にいる男の子と同じものだった。
私が、言った質問が分かったみたいで、あの時と同じ笑顔でこう答えた。
「うん、そうだよ。俺は藤崎透。君のことずっと助けたかった。……だから、助けるために、仲間を集めたんだ。……じゃ、今日の放課後にこの紙に書いてあるところに来て。」
「え……でも、……」
私が戸惑っていると、藤崎君は、私の耳元でこう言った。
「……葵ちゃんに拒否権ないから。」
「---っ!///」
私の反応を楽しむかのように、こっちを見る藤崎君。
だから、というわけじゃないけど、勢いで言ってしまった。
「だったら、行ってあげる。でも、私は男子がこの世の中で一番嫌いだから。」
でも、そうやって私が言うと、藤崎君はいきなり笑い出した。
「あっ……葵ちゃんって、ほんっと面白いね。」
私?どこが面白いんだか。やっぱ、藤崎君って変わってる。私のこと好きだとかいうし、私は面白くもないし。
そう考えていると藤崎君は、
「んじゃ、俺のこと好きなの?」
そんなことを言ってくる藤崎君
す…き?
好き?
「なっ!///なんでそんな風になるのよ。」
私とは正反対で冷静な藤崎君。
「えー? だってさっきから俺と話してても、全然逃げないし。……そんなに好きなの?」
「そ……そんなこと絶対ないっ!」
「ふーん。……ま、いいや。ちゃんと、その紙の場所に来てよね。」
そう言うと藤崎君は空き教室から出て行った。
そういえば……場所ってどこなんだろ。とりあえずみてみよう。
カサッ
私は思いっきり叫んだ。それはもう、校舎中に響き渡るくらいにね。
「はーーーーっ!?」
だって、場所が場所だし。てか、嘘でしょ。男子となんか約束しちゃった。しかもその場所が……藤崎君の家だなんて。