臆病者のシーソーゲーム(仮)






公園の中に入り、

直ぐに街灯の下のベンチを見る。







「…………」



やっぱり。










やっぱり君は…

















公園の中を歩き、着いた先は見慣れたベンチ。








そこには一人の男が俯きながら座っている。


サンダルがジャリッと砂を蹴る音で気づいたその男が、

ムクッと顔を上げて私を見た。




 
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