臆病者のシーソーゲーム(仮)










「椿…来てくれたんだ…」




弱弱しい声で私を呼んで、

少し安心したような顔で私を見るその男は…

















「悠は、

弱っている時程、本音を言わない。

あのメール。『公園に来て』って言っているようなものじゃん」







その男は須藤悠。





学校の人気者で、

私と同中出身で、

可愛い彼女が居て、


その彼女とお祭りを楽しんでいた奴だ。








 

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