臆病者のシーソーゲーム(仮)
「屋上に来て、偶然高山が居て…
偶然居た高山が俺を見て、
『何かあったの?』って聞いた時…
俺の内面を見透かされた気がして怖くて隠した…
でも、俺の内面に気づいてくれて凄く嬉しかった」
私がそう聞いたのなんて、ただの偶然かもしれないのに……
偶然ここに居て、
偶然欲しい言葉を言った私。
「高山…俺の代わりに泣いてくれてありがとう。
弱い俺を受け止めてくれてありがとう」
深く腰を下ろして、
身体を傾けて、
私の肩にコテンと乗るのは、
須藤悠の頭。