ヤマアラシと白ウサギ
僕は、そっと隣に座った。

全身を覆いつくしていた鋭い針は、全て捨ててきた。

僕の体を包むのは、心元ないほどに軟らかな毛だけ。

君にしてあげられるのは、もうこれしかないんだ。

もう、寒くないよね?

不安にならないでね?

僕が、君を・・・

守るから。


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