学園王子様は、俺様です。






***************




「おはよぉ…」



 朝、いつもより早く目が覚めてリビングに行くと、もうお母さんがいて、パンを焼いていた。



「あら、おはよう」



「ちょっと先に制服に着替えてくるね」



 もう一度部屋に戻ろうとドアに手をかけた時。







「…あっ 朱里、今日は……学校行かなくていいわ」






 そうなんだ……学校行かなくて……って、



 ハイ…!?




「なんでっ!?」




 驚きすぎて声が裏返る。




 
< 12 / 410 >

この作品をシェア

pagetop