学園王子様は、俺様です。
「ほら、昨日も言ったけど…新しい家建てたから……
今日、引っ越しちゃおうと思って。
朱里が通ってた高校に、もう連絡入れてあるの」
…ぽっかーーん、として目をこれまでかってくらいに大きく開ける。
何も言葉が出てこない。
ただ思ったのは……行動早すぎだな……って。
「でね…今日は学校行かなくていいけど……明日から、『城ケ崎学園』に、朱里は通うことになったからね♪」
「じょ…城ケ崎学園って………いかにもお金持ち!ってかんじだね…」
ま、そんなわけないかぁ~。
「そうよ? 知らなかったの?? 全国でも有名な学園で………お金持ちの人のみ入れる……超セレブな学園なのよ?」
『お金持ちの人のみ入れる』……
お母さんの言葉が頭の中でリピートされる。
そして、理解した時には……
「あ、ありえないでしょぉぉおおっ!?」
…自分でも驚くくらい大きな声を出していた╼╼╼╼。