学園王子様は、俺様です。
「舞ちゃん」
「ん?どうした?」
舞ちゃんに言わなきゃ。
それからあたしは今朝あったことを一通り話した。
「へぇ! 朱里、認めてもらえて良かったね♪
…話してくれてありがと」
「うん、あたしこそ…言わなくてごめんね?
逆に心配かけちゃうと思って…」
「言われない方が心配。
わたし信用されてないのかな?
とか思っちゃうから」
そうだね…あたしが舞ちゃんの立場なら同じこと思ってたと思う。
「これからお互い隠し事ナシ!
約束ね♪」
「うん!!」
あたしたちは指切りげんまんをして、笑いあった。