学園王子様は、俺様です。
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「…なるほどね」
昼休み。
いつものように、屋上にあたしと北村くんは居る。
…今、一通り今朝のことを話し終えた。
「なら、昼以外でもイチャついてもいいわけだ」
そう言ってニヤリとする、北村くん
「いっ、イチャつくって…」
なんとなく嫌な予感がして、後ろにさがる。
「何後ろに行ってんの?
今すぐ俺のとこ来ないと、激しいキスすんぞ?」
…ひっ‼︎
は、激しいキスとは、大人のキス…だよね⁉︎
あたしの心臓が持たないと思って、また元の場所に戻る。
__グイッ
「きゃあっ⁉︎」
あたしは、いつの間にか北村くんの腕の中。
ちょ…ちょっと…っ心臓が…っ
どくどくどく…
段々加速するあたしの心臓。
「言っとくけど、他の奴に触らせんなよ?」
「ふぇ?」
動揺しすぎておかしな返事をしてしまった。
「俺、意外に嫉妬するみたいだから」
するみたい…って…
「わ、わからなかったの…?」
なんだか最近知ったみたいに言うから…
「そうだけど?
俺、オンナからの束縛とか嫌いだった。
でも、お前に出会って…実は嫉妬すんだな…ってわかった」
「しっ嫉妬してたの??」
あたし、そんなことしたかな??
「はぁ?
さんざん嫉妬ばっかなんだけど。
成田と仲良くしてるときとか?
成田に抱きしめられてたときとか?」
「そんなにいっぱい⁉︎」
でも、嫉妬してくれてたこと…嬉しい、なんて思ったり。