学園王子様は、俺様です。

「…ね、舞ちゃん…」











「「「きゃぁぁぁぁああああっ」」」



　舞ちゃんに話しかけた声は、見事女の子たちの叫び声によってかき消されてしまった。



　な…、何っ！？



　なんでそんな声出るの！？と突っ込みたくなるような黄色い声をだす女の子たち。




　何を見てきゃ～って言ったのかな…？



　そう思ってとりあえず前を向くと。




　教卓には背が高く、すらっとした男の子が立っている。




　…しかも、それだけじゃなく…肌は少し焼けているものの、透き通っていて、色素の薄い短い髪を無造作にたてている。



　目は奥二重でそこまで大きくなく…鼻はスッとしている。





　………遠くからみても分かるくらい、彼はカッコ良かったのだ。




　まさに＜イケメン＞が似合う…ううん、それを超えるくらいの男の子だった。