学園王子様は、俺様です。
「大丈夫っ! 何かあればだけど…わたしが朱里のこと守るから!!」
「舞ちゃん、ありがとう…」
舞ちゃんは、ニコッと笑ってくれた。
優しいなぁ…。
「飯倉さん、お昼休みに案内するね」
へ、今…だれか呼んだ??
「朱里、後ろっ」
舞ちゃんが小声であたしに言う。
後ろ??
振り向くと、王子様こと北村くんがニコニコしながら立っていた。
「あっ……おねがいしますっ」
ぺこっと頭をさげる。