学園王子様は、俺様です。
「うん…あのね…」
…何から言えばいいんだろう…
「いいよ、ゆっくり話な?」
舞ちゃん…。
最初から、話そう。
ーーそれから一通り…昨日あったこと、あたしの気持ちを舞ちゃんに話した。
「…そっか。だいたいわかったよ。
朱里、今日一緒に帰ろう!
そのときに詳しく話そうね」
そう言って、舞ちゃんはニコッと微笑んだ。
「うんっ…」
あたしの目が潤んでたのがわかって言ってくれたんだ…。
確かに今だと誰が聞いてるかわからないし…涙も、見られたくない。
舞ちゃん…ありがとう。