学園王子様は、俺様です。
…あ、確かに美味しい。
「お前、料理の腕上がったじゃん」
北村くんは、ポンポンと優しくたたいて、また黙々とお弁当を食べる。
たったポンポンされただけで…あたしはドキドキとして、昨日のモヤモヤが晴れていく。
あたしって…単純…。
でも…それだけ北村くんが好きなんだなぁ…
好きな人に作ったものを『美味しい』と言ってもらうことは、
とても嬉しくて。
あたしは、美味しそうにお弁当を食べてる北村くんを見て、
『ずっと一緒いたい』
そう思った……。