学園王子様は、俺様です。



***************



ーー数日後



…那月ちゃんと話した日から…変わったことがある。



「…また朱里悩んでる?」



もう9月下旬の日の放課後。




あたしと舞ちゃんは、学園の近くにあるファミレスに来ていた。




「…悩んでる…よ」




「何があったか言ってみて?」



舞ちゃんが優しく話しかけてくる。



那月ちゃんと話してから数日でかわったこと…



「…北村くん、最近ずっと那月ちゃんについてるんだ…」



「それって…デートもしてない?」





「……うん」




そう。
なぜか放課後になって北村くんと帰ろうとすると、


『那月から電話……もしもし?

…うん…あぁ…すぐ行くから待ってろ』




ってなって…『…悪りぃ。今度一緒に帰ろうな?』


そう言って、北村くんは那月ちゃんの元へ行くんだ…





というのを舞ちゃんに話したら…。



「まじか! …っていうかさ、那月って人、北村君取ろうとしてんじゃん」




え…北村くんをとる…?




「そ、それはないよ〜!
自分で望みはないってわかった、って言ったんだよ??」




確かに、あの日…那月ちゃんはそう言った。
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