学園王子様は、俺様です。
衝撃的なもの
ーー翌日
「朱里…今日は久しぶりに、デートに誘ってみな?」
朝、いつものように舞ちゃんと話をする。
隣の席で良かった…って何度思っただろう
「うん…今日誘ってみるよ…」
「絶対だよ? 約束ね」
…でも正直自信がないんだ。
デートしようって言ったって…きっと北村くんは那月ちゃんのところに行く。
…そう思ってたんだけど。
「デート? …そだな。久しぶりだもんな。しようか」
「本当!?」
昼休み。
まさかまさかのOKもらっちゃいました!!
嬉しいなぁ〜
「何ニヤけてんの?
あ、そんなに俺とデートしたかった?」
北村くんはからかってくる。
いつもなら「違うもん」とか言って照れ隠しするんだけど…
「うん♪ 楽しみすぎてニヤけちゃうの」
不安だったからか、すごく素直になっていた。
「…っ! やけに素直じゃん…
お前…可愛すぎ」
「…きゃっ!?」
北村くんはあたしをギュッと抱きしめててきたあと…
「…ふ…んっ」
深くて甘いキスを落としてきた。
…いつもなら自分から舌を絡ませたりしないけど…
あたしは、自分から絡ませる。
…どれくらい久しぶりのキスなんだろう。
激しいキスをしていると…
ーードサ
あたしの背中にはヒンヤリとした感触が。