学園王子様は、俺様です。


***************


教室に入ると、北村くんと目があった。



…いつもだったら逸らさないで…むしろずっと見つめるんだけど…




あたしは今、逸らしてしまった。




「舞ちゃん、おはよう…」



「おはよう♪昨日は…」



舞ちゃんはそこまで言うと、あたしの顔を見て止まってしまった。



「…朱里…どうしてそんなに目が腫れてるの…」



舞ちゃんはあたしの頭を優しく撫でる。



やっぱり…目立つのかな…。



「朱里…話してくれる…?」



舞ちゃんの言葉にあたしはうなづいた。




そして、ゆっくりと昨日のことを話していく…。
< 327 / 410 >

この作品をシェア

pagetop