学園王子様は、俺様です。





 舞ちゃんとの楽しいランチタイムを終えて、あたしは時計を見た。




 13時15分。



 北村くんが案内をしてくれる時間になり……あたしは、席を立った。




「あ、朱里校舎案内してもらうんだっけ??」



「うん、そうなの」




「そっかぁ。 この学校広すぎるから、気を付けてね?」



「うんっ …あ」



 北村くんがあたしを手招きしている。



 こっち来てって意味だよね。




「じゃ、行ってくるね」



「うん、行ってらっしゃい」




 舞ちゃんは笑顔で小さく手を振ってくれた。




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