学園王子様は、俺様です。



「行かなかったら…っずっとこのままかもしれないんだよ!?
朱里はいいの!?」



よくないよ…
いいわけない…




でも、それ以上に、




「別れよう、って言われたくない…っ
言われるくらいなら、話さない方がいい…っ」



「…そう…」




舞ちゃんは、それ以上はもう言わなかった。



ただ…1限が終わるまで、あたしのそばに居てくれた。





…弱い自分なのはわかってる。




でも…事実を受け止められるほど、あたしは強くないんだ…。





それから、舞ちゃんがトイレに行くね、と言って保健室を出た。
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