学園王子様は、俺様です。
…次の日。
俺は朝早くに来ていた。
理由はもちろん朱里に謝るため。
あれだけメールと電話をしていても…気づかない、なんてことはあるはずない。
避けられてるのをわかってながら、謝るつもりだった。
そのとき、朱里が教室に入ってきた。
バッチリ目が合ったものの…すぐに逸らされてしまった。
確実に…朱里を怒らせた、と思った。
…なぜかHRから朱里がいない。
そして笹木もいなかった。
なにかあったんかな…なんて心配するけど、
だけど昼休みもあるしな、なんて安易に考えていたんだ。
すると、1限が終わる少し前にスマホからバイブ音が聞こえて。
さすがに優等生として通っている俺が、授業中にスマホをいじることは出来ず…
スマホをいじったのは、休憩時間のときだった。
ちょうど、前より俺の周りをオンナたちが来なくなっていたから、
俺は周りを気にせずスマホを開いた。