学園王子様は、俺様です。


…次の日。



俺は朝早くに来ていた。


理由はもちろん朱里に謝るため。



あれだけメールと電話をしていても…気づかない、なんてことはあるはずない。



避けられてるのをわかってながら、謝るつもりだった。



そのとき、朱里が教室に入ってきた。



バッチリ目が合ったものの…すぐに逸らされてしまった。




確実に…朱里を怒らせた、と思った。



…なぜかHRから朱里がいない。
そして笹木もいなかった。



なにかあったんかな…なんて心配するけど、



だけど昼休みもあるしな、なんて安易に考えていたんだ。




すると、1限が終わる少し前にスマホからバイブ音が聞こえて。



さすがに優等生として通っている俺が、授業中にスマホをいじることは出来ず…


スマホをいじったのは、休憩時間のときだった。



ちょうど、前より俺の周りをオンナたちが来なくなっていたから、


俺は周りを気にせずスマホを開いた。



< 347 / 410 >

この作品をシェア

pagetop