学園王子様は、俺様です。


「…緊張してんの?」



車の中で、あたしが一言も話さなかったからか、北村くんにそう言われた。





「し、してるさもちろん」




あ…緊張しすぎて言葉がなんかおかしくなっちゃった。



「ブッ してるさだって…っ
お前緊張しすぎ…っ」



やっぱり可笑しかったのか、笑い出す北村くん。



「うぅ…だって始めて北村くんのご両親に会うから…」



「大丈夫、どんなお前でも受け止めてくれるから。
お前がちょっと変な奴とはもう伝えてあるし?」



ククッ と笑ってあたしを見る。



へ…変な奴…!?


「それって…印象悪いんじゃぁ…」



確かに変かもしれないけど…それってあたしの印象悪いよね…?
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