学園王子様は、俺様です。

「自分で言っといて、何照れてんの?

ま、そんなとこも可愛いからいいけど」



北村くんは、あたしの顔に近づいてきて…



優しく唇を重ねた。




亀山さんがいるから、一瞬だけだったけど…



あたしの顔は真っ赤っか。



「…もっ、恥ずかしいよ…」



俯くと…



「知ってる、恥ずかしがんの見たくてしたし…確信犯」



イタズラッ子みたいな笑顔をあたしに向けて、あたしの胸はキュンとした。



…きっとこうやって、



ずっと北村くんにドキドキさせられるんだろうな…




そう思いながら、あたしは小さく笑った。
< 387 / 410 >

この作品をシェア

pagetop